生分解性プラスチックで作物の栽培 岩瀬農高、環境配慮を実践

 
生分解性のマルチフィルムを畑に設置する生徒

 岩瀬農高は本年度、三菱ケミカル(東京都)の協力を得て、生分解性プラスチック製農業用マルチフィルムを使った試験的な作物の栽培を始めた。同社の関連会社が製造した生分解性のフィルムで畑の土を覆い、作物の生育状況などを観察して環境に配慮した農業を実践する。24日に同校の畑で生徒がフィルムを設置した。

 マルチフィルムは畑の土を覆う農業資材で、作物の保温や保湿、雑草の抑制のために使用される。同社によると、植物由来の生分解性のフィルムを使うことで、石油由来の製品と比べて二酸化炭素の発生を抑制できる。分解は数カ月かけて進むという。使用後に土と一緒に耕すと自然に分解されるため、作業の省力化が見込めるとしている。

 同校が昨年度に参加した福島イノベーション・コースト構想推進機構主催の「未来のために『生分解』コンテスト」をきっかけに同社との交流が発展し、フィルムの提供が決まった。本年度はジャガイモやチンゲンサイを栽培する。

 この日は社員が立ち会う中、園芸科学科の3年生13人が畑にフィルムを敷いた。作業に当たった諸根翔太郎さん(17)は「自然に分解されるため、廃棄が楽だと聞いた。作物の成長を確認しながら、フィルムが分解される過程を見ていきたい」と話した。