浪江に商用移動式開所 水素ステーション、FCV普及拡大期待

 
町公用車のFCVに水素燃料を充てんする吉田町長(右)と相良社長

 アポログループのふくしまハイドロサプライ(福島市)が浪江町の棚塩産業団地に整備を進めていた移動式水素ステーション「ナミエナジー」が完成し、24日、現地で開所式を行った。町が町内で水素の利活用を推進する「なみえ水素タウン構想」の実現に向け、燃料電池車(FCV)の普及拡大が期待される。

 相双地方で商用の水素ステーションが造られたのは初めてで、産業団地の約750平方メートルに整備した。福島水素エネルギー研究フィールド(浪江町)で製造された再生可能エネルギー由来の水素を専用トラックに貯蔵し、FCV3台分を満タンにできる量を供給する。

 研究フィールドでの開所式で、相良元章社長は「水素という新しいエネルギーが復興への大きな足がかりとなるよう取り組む」と話した。吉田数博町長、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の大平英二統括研究員、一般社団法人次世代自動車振興センターの桜井実理事・事務局長が祝辞を述べた。

 その後、ナミエナジーに会場を移し関係者がテープカットして開所を祝い、吉田町長と相良社長が町公用車のFCVに水素燃料を充てんした。

 同社は2023年度以降に、東京電力福島第1原発事故で被災した12市町村に営業を拡大することを検討しているという。

 ナミエナジーの住所は浪江町棚塩字大原5の10。営業日は水~金曜日で、営業時間は午前10時30分~午後3時。料金は1キロ当たり1300円で、支払いはクレジットカードとなる。事前予約が必要で、問い合わせはふくしまハイドロサプライ(電話024・563・3144)へ。

 定置式は12月目指す

 浪江町での水素ステーションを巡っては、伊達重機(浪江町)と日本水素ステーションネットワーク合同会社(東京都)が12月の開所を目指し、商用定置式を整備する計画を進めている。