磐梯熱海温泉 入り込み41万8950人、コロナ禍苦境 19年比で半減

磐梯熱海温泉(郡山市)の昨年の入り込み客数は41万8950人で、前年比で9万3042人減少した。新型コロナウイルス感染拡大でまん延防止等重点措置が適用されたことなどが要因で、2019年の80万3531人と比べると38万4581人減でほぼ半減する形となった。
磐梯熱海温泉旅館協同組合が19日、郡山市のほっとあたみで開いた総会で報告した。入り込み客数は宿泊、日帰りいずれも前年を下回り、宿泊が13万810人(前年比4万606人減)、日帰りが28万8140人(同5万2436人減)だった。
月別の入り込み客数は【グラフ】の通り。特に重点措置が適用された8月以降、10~12月に日帰りが大幅に減少した。県民が県内の旅館やホテルに宿泊する際の費用の一部を補助する「県民割プラス」が昨年10月に始まり、宿泊で持ち直しの動きもあったが効果は限定的で、コロナ禍前の水準には戻らなかった。
郡山ユラックス熱海の入り込み客数(日帰り)も10万304人(同2万7732人減)と減少した。
組合は総会で「誘客や地域活性化について効率的な事業展開を目指す」とする本年度事業計画を決定。商工団体や関係機関などと連携した誘客促進などに取り組むとした。
組合の小口憲太朗理事長(四季彩一力社長)は「皆さんと共に生き残りのため頑張っていきたい」とあいさつした。
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