第1原発1号機、広範囲にデブリ存在か 堆積物から中性子計測

 

 東京電力は26日、福島第1原発1号機の原子炉格納容器底部で見つかった堆積物から、核燃料に含まれるウランやプルトニウムが核分裂する際に放出される中性子を計測したと発表した。東電は、中性子が溶融核燃料(デブリ)由来と推定しており、箇所によって数値にばらつきはあるが、調査した4カ所全てで計測され、広い範囲にデブリが存在する可能性がある。

 東電は20、21の両日、水中ロボットによる格納容器内部調査を実施。4カ所のうち、コンクリートの壁が損傷しているのが確認された原子炉圧力容器下部の土台にある開口部付近と、原子炉格納容器の南東側で確認された堆積物付近の3カ所の数値は特に高かった。

 3カ所のほか、開口部から離れた原子炉格納容器南西側でも中性子を計測。最も高い箇所の10分の1程度だったが、中性子は自然界に単独で存在することはないため、この周辺にもデブリが存在する可能性があるとしている。

 東電は調査結果を踏まえ、今後の範囲を検討。堆積物に含まれるデブリの量を調べるため、デブリが出す特有の核種の有無も調査するという。中性子を計測したロボットをすでに引き揚げており、次は堆積物の厚さを測るロボットを投入する予定。東電は格納容器内で中性子が計測されたことについて「デブリが存在すると考えるのが自然だ。どこにどれだけあるかというのは今後の調査が必要」との見方を示した。

 原子炉格納容器内のデブリ取り出しを巡っては、東電は今年中にロボットアームを使用した試験的な取り出しを2号機で予定している。東電は1号機の状況が2号機と異なるとし「2号機と同じやり方では取れない。別の手法を考えないといけない」とした。