子どもの重点対策、6月12日まで延長 福島県、感染割合高止まり

 

 県は新型コロナウイルス感染拡大防止に向け、31日までを期限としていた子どもの感染拡大防止重点対策を6月12日まで延長する。感染者に占める子どもの割合が高い傾向が続き、大型連休以降のクラスター(感染者集団)を見ても約7割が学校や児童施設など子どもに関連した施設で確認されていることから、引き続き家庭や学校、児童施設での対策徹底を呼びかける。

 26日の県感染症対策本部員会議で決めた。県によると、22日までの過去6週間の県内での感染者のうち10代以下が約4割を占める。大型連休明け(8~23日)に発生したクラスター54件で計445人が感染。このうち69%に当たる307人は学校や部活動、児童施設での感染だった。

 今後、スポーツ大会やコンクールが多く開催される時期を迎える。県は、県スポーツ協会や県芸術文化団体連合会などに対して更衣室などの一斉利用を避けて短時間の利用にとどめることや、飲食時の黙食、手洗いや用具などの消毒を小まめに行うことを求めた。

 井出孝利副知事は「大会やコンクールでは多くの人が集まる。より一層の感染への注意が必要だ」として協力を求めた。

 重点対策では家庭での検温といった体調確認に加え、症状がある場合の登校・登園の中止を求める。学校などには換気の徹底や飲食時の飛沫(ひまつ)防止対策などを促している。

 金光教授「迷ったらマスク着用を」

 政府が改定した新型コロナウイルス対策の指針「基本的対処方針」に初めて明記された屋内外でマスクを外せる状況について、県アドバイザーの金光敬二福島医大教授は26日の県感染症対策本部員会議で、県民に対し「判断が難しい局面ではマスクを着用してほしい」と訴えた。

 周囲と2メートル以上離れている場合や、会話をほとんどしない場合などはマスクは不要とする一方、距離が近かったり会話をしたりする場合は着用を推奨している。金光教授は「どんどん接近したり、話し出したりなど、生活には動きがある」と指摘し、迷う場合は着用を求めた。一方で「マスクの着用の有無で、他人を批判しないでほしい」とも呼びかけた。