福島県文化センター再開困難 3月の地震で被災、修復進まず

 

 県議会は27日、6月定例会に向けた政調会を開き、各部局から提出予定の補正予算案などの説明を受けた。補正総額は本県沖を震源とする3月の地震からの復旧や新型コロナウイルス感染症対策などに充てる140億円程度で調整している。物価高騰に対応した政府の緊急対策を活用し、国産小麦の安定供給や生活困窮者への支援なども盛り込む。

 本県沖を震源とする3月の地震の影響で9月末まで利用が中止となっているとうほう・みんなの文化センター(県文化センター、福島市)の大ホールについて県は、10月以降も当分の間は利用が困難との見通しを示した。センターを管理する県文化振興財団によると、10月以降は50件の利用申請があるという。県議会政調会で明らかにした。

 県によると、大ホールでは舞台装置や搬入口などで破損が確認されている。特に客席の天井部分は金具でつり上げる特殊な構造のため、専門的な知見がないと対応が困難という。

 6月議会に提出する一般会計補正予算案に修繕に向けた詳細な調査費用を盛り込むが、修繕費用については調査結果を踏まえた上で、今後算出される見通し。こうした背景から、利用再開の見通しがずれ込んだ。

 財団によると、地震が発生した翌日の3月17日~9月末まで計75件の利用申請があったという。