相馬中村神社、復旧へネット寄付募る 3月地震被害、野馬追向け

 
地震で被害を受けた石造りの太鼓橋。CFで協力を募り、相馬野馬追開幕までの修復を目指している

 相馬野馬追(7月23~25日)の初日に総大将が出陣式を挙げる相馬中村神社(相馬市)は、本県沖を震源とする3月の地震で大きな被害を受けた参道などの復旧工事に向け、インターネット上で資金調達を図るクラウドファンディング(CF)で寄付を募っている。

 昨年2月の地震でも被害を受け、参道の石灯籠などを修復したばかり。関係者は度重なる災害に頭を抱えるが「何とか出陣式までに、境内を元通りにしたい」と復旧を急いでいる。

 同神社は昨年の地震後、CFなども活用し、騎馬行列が通る参道などを修理した。だが今回の地震で直したばかりの石灯籠が全壊したほか、本殿などの社殿、石造りの太鼓橋なども大きく破損し、被害規模は昨年を上回るという。

 安全に祭事を行うため、同神社は4月中旬から工事に着手。太鼓橋などの修理は野馬追の開幕までに終えるという。建物を除く工事費だけでも約1500万円と見積もられ、このうち800万円をCFで募る。

 寄付額に応じた返礼品には野馬追ゆかりの品々を用意した。5万円の寄付者には、騎馬武者と同型の肩証に名前を入れて贈る。10万円以上の場合は、宿泊付きで来年の出陣式に特別招待する。

 今年の相馬野馬追は3年ぶりに通常開催する方向で調整が進んでいる。さらに旧相馬中村藩主・相馬家第33代当主相馬和胤(かずたね)さんの孫言胤(としたね)さんが総大将として初陣する。立谷三郎氏子総代長(59)は「しっかりと復旧した神社から、初陣の総大将を送り出したい」と協力を呼びかけている。

 寄付は開幕前日の7月22日まで、CFサイト「グッドモーニング」で受け付けている。