「ごみ排出量」福島県は全国ワースト2位 1人1日1033グラム

 

 県民1人が2020年度に排出した1日当たりのごみの量は1033グラム(生活ごみ743グラム、事業ごみ291グラム)で、富山県の1039グラムに次ぎ2年連続で全国ワースト2位だったことが、環境省のまとめで分かった。二酸化炭素(CO2)の排出抑制と地球温暖化対策につながるごみ削減に向け、県は本年度、生ごみを減らすために県民が実践している取り組みを募るコンテストを初めて実施する。好事例を共有し、県民総ぐるみでの取り組みに反映させる。

 全国平均が減少傾向にあるのに対し、本県では、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後に排出量が急増した。12年をピークに減少に転じたが、減少幅は全国平均と比べて緩やかで、ワースト1~3位が続いている。

 20年度の全国平均は前年度比18グラム減だったのに対して、本県は2グラムの減少にとどまった。県は19年の東日本台風、21年の本県沖地震など自然災害に加えて、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う移動の自粛が重なったことが要因と分析する。

 市町村別では、59市町村のうち6割超の38市町村で前年度と比べてごみの排出量が増加した。広野町の1332グラムが最も多く、川俣町1323グラム、磐梯町1292グラム、桑折町1272グラム、伊達市1218グラムと続いた。

 本年度から9年間を計画期間とする県の環境基本計画では、1人1日当たりのごみの排出量を19年度の1035グラムから、30年度には全国平均値以下(目標参考値860グラム)にすることを定めている。県は目標達成に向けて昨年度、ごみ減量化や省エネルギー対策を県民一人一人に「自分事」として捉えてもらえるように独自の「環境アプリ」の運用を開始。ダウンロード数は今年4月25日現在で7千を超えた。

 また、県内の生活ごみは生ごみが一定割合を占めている。県は、生ごみ削減のアイデアを募るコンテストで県民の隠れた取り組みを拾い上げて共有し、"ワースト県"返上への機運を高めたい考えだ。詳細は今後詰めるが、県は「県民一体となり、ごみの量を少しでも減らす取り組みを展開していきたい」(一般廃棄物課)とした。