「尾瀬水生昆虫」144種群生息確認 塘福島大教授研究グループ

 

 福島大共生システム理工学類の塘(つつみ)忠顕(ただあき)教授の研究グループは、尾瀬地域で水生昆虫類を調査した結果、初記録の18種を含む144種群の生息を確認した。

 これまでの調査で記録した水生昆虫類を踏まえ、尾瀬地域で生息が確認された水生昆虫類は433種となった。塘氏は「長年、水生生物がすむ環境はそれほど変わっていない」と分析する。

 1日の福島大定例記者会見で発表した。研究内容は、北海道大低温科学研究所紀要「低温科学」80巻に特集号として刊行された。

 尾瀬地域では約20年ごとに総合学術調査が行われており、塘氏は2017~19年に行われた第4次調査に参加した。生息を確認した144種群の中には、未記録のものも含まれ、このうち種名が明らかになったものが18種としている。

 また塘氏は、体長1~2ミリの昆虫「アザミウマ類」の調査も行い、59種を確認した。尾瀬の湿原域でのアザミウマ類の調査は初めてで、塘氏は「尾瀬地域の生態系や生物多様性の現状を分析し、今後の保全策を考える上で重要なデータを提供することができた」と述べた。