官製談合、楢葉元職員に2年求刑 福島地裁「規範意識が欠如」

 

 楢葉町発注工事を巡り、非公開の設計価格を業者に漏らして落札させたなどとして、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の罪に問われた楢葉町山田岡、元町建設課主幹の男(52)の論告求刑公判は2日、福島地裁(三浦隆昭裁判官)で開かれた。検察側は懲役2年を求刑し、結審した。判決公判は21日午前10時から。

 検察側は論告で、業者側の依頼に応じて設計価格を教えたもので「主導的立場とは言えない」としながらも、「公務員としての自覚に欠け、規範意識が完全に欠如している」と指摘。また、業者との公私にわたる人間関係や、相手から頭を下げられて根負けしたという動機に「酌むべき点は一切ない」とした。

 弁護側は、元町職員の男が懲戒免職処分など社会的制裁を受けているなどとして、執行猶予付き判決を求めた。

 起訴状によると、元町職員の男は昨年7月に行ったJヴィレッジ駅前交通広場トイレ建築工事の指名競争入札で、業者に設計金額を教えるなどして入札の公正を妨害したなどとしている。

 業者2人に10月求刑

 元町職員の男から設計価格を入手し、入札を妨害したとして公契約関係競売入札妨害の罪に問われた、いわき市常磐上湯長谷町長倉、常磐開発元社員で会社員の男(58)、同市常磐水野谷町千代鶴、同社元社員で無職の男(47)両被告の初公判も開かれた。両被告は起訴事実を認め、結審。検察側は両被告に懲役10月を求刑した。

 判決公判は15日午前10時から。