郡山市中央図書館1年4カ月ぶり全面再開、2度の地震被害で修繕

郡山市中央図書館は1日、約1年4カ月ぶりに全面再開した。昨年2月の本県沖地震と、本県沖を震源とする今年3月の地震で損壊して一部エリアが利用できなくなっていた。再開した1階南東エリアのこども図書館では、計約4万冊の貸し出しが可能となり、再開を待ちわびた家族連れらでにぎわった。
利用可能となったのは、こども図書館のほか、3階の学習コーナーや視聴覚ホールなど。5月23~31日は臨時休館し、全面再開に向けて準備をしてきた。荘原文彰館長は「再開できたことを本当にうれしく思う。新型コロナウイルスの影響が続いているため、利用者が安心できる空間や時間を提供できるよう努めたい」と話した。
来館した同市のパート従業員井上京子さん(39)は「再開を待ちわびていた」とし、長女の千楓(ちか)ちゃん(5)を見つめながら「子どもに本を好きになってもらいたいので、定期的に利用したい」と笑顔を見せた。
中央図書館は昨年2月の本県沖地震で柱や内装などが損壊。約11カ月にわたる休館を経て今年1月に業務を一部再開し、1階北側エリアで書籍を貸し出していたが、本県沖を震源とする3月の地震で再び被災した。修繕していた内装などに再度亀裂が入り、追加の修繕工事を実施し、全面再開にこぎ着けた。
4日「おはなし会」、5日は「映画祭」開催
中央図書館は全面再開を記念して4日におはなし会、5日に映画祭を開く。いずれも入場無料。
おはなし会は午前11時と午後2時。対象は3歳以上で、定員は各回先着5組。映画祭は午前10時から親子向け、午後2時から一般向けの作品を上映し、事前に整理券を配る。
6~11月の開館時間は午前9時30分~午後7時(日曜日、祝日は同5時)。月曜日休館。問い合わせは同館(電話024・923・6601)へ。
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