福島県、21年生まれ1万649人 前年比566人減、出生率1.36

 

 2021年生まれの赤ちゃんの数(出生数)は81万1604人で、統計開始以来最少となったことが3日、厚生労働省の人口動態統計(概数)で分かった。前年から2万9231人減少した。80万人の大台割れが目前に迫った。

 国が17年に公表した推計では、出生数が81万人台前半まで減るのは27年としていた。6年ほど早く少子化が進行しており、社会保障の担い手不足などの対策が急務だ。

 女性1人が生涯に産む子どもの推定人数「合計特殊出生率」は1.30(前年比0.03ポイント減)で6年連続減。婚姻件数は50万1116組(同2万4391組減)で、戦後最少となった。

 県内の出生数は前年比566人減の1万649人となり、過去最少だった20年を下回った。合計特殊出生率も1.36と前年から0.03ポイント低下した。全国順位は前年から一つ落とし、28位だった。婚姻件数は6342組と前年から332組減少。人口1000人当たりの婚姻率は3.5と、全国36位となっている。

 県は出生数の減少について「婚姻率も下がっており、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けている可能性がある」(こども・青少年政策課)としており、オンラインを活用した婚活支援策などを継続して出生率上昇につなげたい考え。

 また子育て環境の充実に向け、経済面の支援や保育人材の確保、地域全体で子育て世帯をサポートする環境整備など、少子化対策を進めるとしている。

 全国の死亡数は2年ぶりに増加し、戦後最多の143万9809人(前年比6万7054人増)。出生数から死亡数を引いた人口の自然減は過去最大の減少幅となる62万8205人に上った。

 産んだ母親の年齢は30~34歳が29万2435人で最多。前年比では40~44歳が4万8516人(617人増)で唯一増え、晩産化がうかがえる。第1子出生時の平均年齢は30.9歳。都道府県ごとの合計特殊出生率は、高い順に沖縄1.80、鹿児島1.65、宮崎1.64。低いのは東京1.08、宮城1.15、北海道1.20の順。

 亡くなった人の死因は、がんが26.5%で最も多く、心疾患が14.9%と続いた。