大熊の義務教育校、新校舎完成は来夏ごろ 1学期利用できず

 

 大熊町の吉田淳町長は4日、来春の完成を目指し、町内の大川原地区に建設している義務教育学校「学び舎(や)ゆめの森」について、新校舎の完成が来夏ごろにずれ込む見通しを明らかにした。建設に必要な鉄資材の納入が遅れるため。当初は同校が現在使っている会津若松市の校舎から町内に移り、来年4月から新校舎の利用を始める予定だった。

 町と町教委は来年度1学期の授業を行う場所について、町役場1階エントランスや町内の別の公共施設、同市の現校舎の継続利用などを検討している。夏休み明けの2学期から新校舎を利用できるようにする。吉田町長は郡山市で開いた住民説明会後、報道陣に「大熊の新しい学校に期待していた子どもや保護者に申し訳ない。国、事業者と交渉したが、どうにもできなかった」と陳謝した。

 町によると、鉄は全国的に品薄とされ、建設会社から町に調達遅れの連絡があった。町教委が保護者に説明したところ「不特定多数の人が出入りする役場庁舎で、子どもたちが落ち着いて学校生活を送れるかが疑問」「2学期から本当に新校舎に通えるのか」と不安の声が寄せられたという。

 学び舎ゆめの森は東京電力福島第1原発事故で会津若松市に避難した小中学校3校を統合し、今年4月に同市の旧河東三小に開校した。現在は7人の子どもたちが学んでいる。鉄骨2階建ての新校舎を町役場東側に整備しており、完成後は認定こども園が同居する。