復興拠点外の線量低減地点、通行規制緩和へ 政府が考え示す
政府は4日、帰還困難区域のうち、特定復興再生拠点区域(復興拠点)から外れた地域を巡り、放射線量が低減して十分に管理ができる地点では通行規制を積極的に緩和する考えを示した。緩和に当たっては、住民の意向を踏まえ、政府と自治体が協議して決める。
政府の原子力災害現地対策本部の辻本圭助副本部長が、いわき市で開かれた双葉町の住民説明会で方向性を示した。辻本氏は「放射線量の問題をしっかりと管理できるのであれば、線量が低い所については、立ち入り規制緩和を積極的にしていく方向で各町村と相談していきたい」と述べた。
復興拠点外の通行規制を巡っては、双葉町が国道288号や県道いわき浪江線(通称・山麓線)などの緩和を要望した。帰還困難区域があるほかの町村からも規制緩和の必要性を指摘する声がある。拠点外の今後の方針が明示されていない現状への批判もあり、政府の対応が注目されていた。
- 福島県内「梅雨明け」 東北の6月中初、観測開始から最も早く
- 福島県、新たに新型コロナ80人感染確認 郡山18人、福島12人
- 「待機児童」5年連続で減少 速報値、福島県内6市町村23人に
- 101検体「BA・2」 新型コロナ、全てがオミクロン株派生型
- 「オオムラサキ」羽きらり 郡山・羽化本格化、訪れた人を魅了
- 大熊の避難指示解除、政府決定 帰還困難区域、復興拠点2例目
- 【復興拠点解除・大熊】人集まる風景取り戻す ゼロからまちづくり
- 【復興拠点解除・大熊】復興に「町民の意見を」 安心して帰れぬ
- 「特定少年」起訴内容認める いわきの死傷事故、実名伏せ審理
- いきなり母親刺したか 郡山・殺人未遂疑いの男、直前口論なし