阿武隈川堤防と水辺整備一区切り、本宮 治水対策事業の完成祝う

 
阿武隈川沿いに設置された築堤記念のモニュメント(手前)。後ろはかさ上げされた堤防と、川を見ながらイベントなどができるように整備された中條河畔広場

 本宮市を流れる阿武隈川の堤防整備事業と、水辺の散策路や広場整備などのまちづくり事業に一区切りが付いた。同市の阿武隈川沿いの広場で6日、記念式典が行われ、整備に関わった関係者や地域住民らが長年の悲願だった、まちづくりと一体となった治水対策事業の完成を祝った。

 本宮市(旧本宮町)は、2002(平成14)年の台風6号洪水など、度重なる水害に見舞われてきた。03年には地域住民による「本築堤早期実現期成同盟会」が結成され、国や県に対して要望活動を実施。左岸側(本宮地区)では、07年にまちづくり懇談会がつくられ、住民や市、有識者らが地域の特性を生かした治水対策について議論し、整備計画の提言をしてきた。

 要望や提言を受けて、国の築堤事業が05年から始まった。堤防は昨年6月に完成し、両岸ともに約1・5メートルかさ上げされ、19年の東日本台風(台風19号)と同じ水位にも対応できる高さとなった。また、川を生かしたまちづくりができるように、国や市によって中條河畔広場や水辺の散策路、水辺に近づける階段などが作られ、昨年度、整備に区切りが付いた。

 式典では、高松義行市長が「悲願の堤防が完成し、事業に尽力いただいた人たちに感謝する。今後は水辺が市民の憩いの場となるように、河畔広場を中心に活性化事業を進めたい」と式辞を述べた。丸山和基福島河川国道事務所長、三瓶裕司市議会議長らがあいさつし、関係者がテープカットしたほか、記念モニュメントなどを披露した。