「陶芸の杜」再整備 大堀相馬焼物産会館、23年3月完成目指す

 
再建に向けた修繕工事が始まる「陶芸の杜おおぼり」

 浪江町は、同町大堀地区にある大堀相馬焼の物産会館「陶芸の杜おおぼり」の修繕工事を始める。現在閉鎖中の施設は、来春ごろの避難指示解除を目指す特定復興再生拠点区域(復興拠点)にあることから、国の伝統的工芸品として300年以上の歴史を誇る大堀相馬焼発祥の地の拠点再建を図る。来年3月の工事完了、来春ごろの再オープンを目指す。

 8日開かれた町議会本会議で、吉田数博町長が施設の修繕・外構工事費1億2000万円を含む一般会計補正予算案を提出した。施設は住民避難に伴う経年劣化に伴い、空調など各種設備の修繕が必要となっている。

 施設は2002(平成14)年にオープン。屋外には登り窯を備え、各窯元の作品が並ぶ展示コーナーや150人収容可能な陶芸教室がある。

 震災前は大堀相馬焼協同組合が指定管理者として運営していた。組合は昨年、町内の道の駅なみえに事務所を構えたが、組合員の多くは避難先で事業を再開。施設の再開に当たっては、管理運営体制が課題として残っている。町は「陶芸の杜おおぼりを大堀相馬焼の再興に向けたシンボルにしたい。多くの組合員は各地に離散している状況だが、組合と協議を続け施設の運営体制、活用法の検討を進める」としている。

 大堀地区の復興拠点は、大堀相馬焼の保全を進めるため、陶芸の杜おおぼりや各窯元などが「点」の復興拠点として整備が進む。

陶芸の杜おおぼり