被告「被害者、回避できた」 三春ひき逃げ控訴審、一審から一転

 

 三春町の国道で2020年5月、男女2人を小型トラックではねて殺害したなどとして殺人罪などに問われ、一審地裁郡山支部の裁判員裁判で死刑判決を受けた本籍伊達市、住所不定、無職盛藤(もりとう)吉高被告(52)の控訴審第3回公判は9日、仙台高裁(深沢茂之裁判長)で開かれた。盛藤被告は検察側の被告人質問で「(被害者はトラックを)よけることもできたのではないか」と供述した。

 被告人質問で弁護側が事件当時の状況をただしたのに対し、盛藤被告は被害者に当てようとしたトラックの部位について「左角前」と供述し「正面」としていた一審の主張を一転させた。

 検察側が盛藤被告の供述を受け「一審の重い判決を免れようとしているのか」と指摘すると、盛藤被告は「そう思ってはいない」と否定。「遺族や被害者に申し訳ない」と改めて謝罪した。弁護側は交通事件に詳しい専門家の証人尋問を申請した。次回公判は未定。