県道や橋の通行確保など要望 3町村首長、阿武隈川遊水地整備で

 
井出副知事(右から2人目)に要望書を手渡す(左から)蛭田町長、遠藤町長と石森村長(右)

 東日本台風(台風19号)を受けた阿武隈川の緊急治水対策プロジェクトで、国が鏡石、矢吹、玉川の3町村に整備を計画している遊水地を巡り、3町村の首長は9日、県に計画地を通る県道や橋の通行確保などを要望した。対応した井出孝利副知事は「遊水地に水を張った状態でも通れるようにするのは当然の話。橋も含め総合的に判断していきたい」との考えを示した。

 要望では遊水地区域内の道路などのほか、遊水地区域内に流入する支川への逆流対策と遊水地区域上流の治水対策を求めた。井出副知事は「かさ上げや堤防の増強を図る必要があり、国と調整していく」と述べた。

 計画地がある遠藤栄作鏡石町長、蛭田泰昭矢吹町長、石森春男玉川村長の3人が県庁を訪れ、要望書を手渡した。遠藤町長は「プロジェクトについて大きな反対はないが、(区域内に農地を持つ)農業者が安心できるよう施設園芸への誘導などに、国、県、地域と取り組みたい」と語った。

 県庁内にチーム設置

 要望を受けた井出副知事は、県庁内に土木部、農林水産部、出先機関でつくるプロジェクトチームを設置したことを明らかにした。チームは3町村と国の間に入り、情報共有を図るほか、県の課題解決に向けた方針決定、3町村に対する助言や支援を担う。