福島県内ひょう被害12億円超 農作物と農業施設、県が支援策検討

 

 福島県は10日、県内で降ったひょうによる農作物と農業施設の被害額が12億8371万4千円(速報値)に上ると発表した。福島市や須賀川市をはじめ17市町村で果樹や野菜の被害があり、ひょう害の被害額としては1980(昭和55)年の17億7千万円に次いで過去2番目に大きい。県は被災した生産者への技術指導に加え、品質や収量の確保に向けた支援策を検討する。

 県内で5月25日と6月2、3日に降ったひょうの被害をまとめた。17市町村の被害面積は782.43ヘクタールに及ぶ。被害額は福島市で5億9810万9千円、須賀川市で4億1460万8千円、鏡石町で1億895万8千円と3市町で1億円を超え、県北や県中地域で多い。ナシやリンゴ、モモ、キュウリなど農作物の被害額は12億8283万8千円に上った。農作物のほかに、福島市と二本松市ではパイプハウス計7棟に穴が開くなどの被害があった。

 県内では東日本台風(台風19号)やモモせん孔細菌病、昨年4月の凍霜害など大規模な災害が重なり、農家を苦しめている。ひょう害についても昨年6月に1億円を超える被害が発生している。

 県は災害対策要綱に基づき、被害発生からおおむね20日後に当たる22~23日ごろに被害状況の確定値を公表する方針。その後、品質や収量確保に向けた防除や、樹草勢を回復するための肥料の購入費の補助などの支援策を検討する。