大熊にキャンピングカー「来て」 人気受け、有料駐車場を確保

 
大熊町を訪れ、キャンピングカーを利用した地域活性化などについて語った野瀬セールスマネージャー

 大熊町の交流施設「linkる(リンクる)大熊」などを運営するサンアメニティは、キャンピングカー関連のシェアリング事業やアプリ運営を手掛けるカーステイ社(横浜市)と連携し、キャンピングカー愛好者を招く取り組みを進めている。14日にはカー社の野瀬勇一郎セールスマネージャーが同町を訪れ、「全国を泊まり歩いているキャンピングカーは約15万台。温浴施設などを備えた大熊町には可能性がある」と述べた。

 大熊町は東京電力福島第1原発事故後、大川原地区に町役場、リンクるなどの機能を集約している。温浴施設の「ほっと大熊」などはあるが、宿泊施設が少ないという課題がある。そのため、町の復興に関わるビジネスゲートウェイ社の黒田敦史取締役が、交流人口拡大を図ろうと両社を結び付けた。

 リンクるは駐車場の一部をキャンピングカー用に有料で貸し出すための整備を進め、現在4台分を確保。キャンピングカー愛好者が宿泊地に選ぶ条件として〈1〉24時間利用できるトイレ〈2〉電源〈3〉店舗などの関連施設があること―が決め手となっているという。大熊の場合、トイレや電源のほか温浴施設や商業施設も整っている。

 キャンピングカーで年間150泊しながらリモートワークを続けている野瀬氏は、愛好者の心理として「目的地で遊ぶか、経由地で遊ぶかということがある。首都圏から北海道などに向かう利用者らにとって、大熊はすごいプラスがある」と指摘する。愛好者は増加傾向で、購入しようとしても納車は1年半から2年後という状況で、これからも伸びしろがあるという。

 野瀬氏によれば、全国に有料でキャンピングカーが利用できる場所は約700カ所。カー社はネットワークを広げ約3千カ所まで拡大していく考えで、大熊はその拠点の一つという。サンアメニティはリンクるでの駐車スペースをさらに拡大していく方針だ。