政界一線を退く増子輝彦氏に聞く 「復興推進へ与野党一丸で」

 
「政界を離れても福島の復興に取り組む」と語る増子氏

 通常国会の閉会に伴い、22日公示の参院選に出馬しない意思を表明した増子輝彦参院議員(74)=3期=が、約40年にわたり活動してきた政界の第一線を退く。旧民主党政権で経済産業副大臣などを務めた増子氏に本県復興への思いなどを聞いた。

 ―東日本大震災、東京電力福島第1原発事故からの復興にどう取り組んできたのか。
 「旧民主党政権時代に震災と原発事故が起きた。原発の安全神話に漬かっていた反省を胸に刻み、復興を成し遂げることが天命だと思った。廃炉と復興を両立するために何が必要なのかと、常に自分に問いかけながら活動してきた。中小企業や小規模事業者の事業再開を支えるグループ補助金の創設や復興道路の整備を進めるなど、復興に全力を尽くしてきた」

 ―復興の現状をどう見ているか。
 「廃炉を進めるために重要な高レベル放射性廃棄物(核のごみ)や中間貯蔵施設に運び込まれた土壌の最終処分、帰還困難区域の再生に向けてどう道筋を付けるのかなど、いまだに課題は山積している。正直、やり残したことはある」

 ―復興の重要課題の解決に向けた国会の役割は。
 「復興を果たすには与野党の立場を乗り越えて取り組むことが重要だ。中央と地方の連携もより充実させなければならない。対立するのではなく、一丸となって復興に取り組んでほしい」

 ―今後の活動は。
 「元国会議員や官僚OB、有識者らでつくるシンクタンク『未来構想会議』を設立した。本県復興をはじめ、ロシアのウクライナ侵攻に伴う食料やエネルギーの問題、コロナ禍の対応、人口減少など、日本が抱える課題に向き合いながら大胆な政策提言を行っていきたい」