県立高いじめ2例目「重大事態」 仲間外れ、学校対応にも問題

 

 県立高で2020(令和2)年に発覚したいじめ問題を調査していた県教委の第三者委員会は、いじめを受けた生徒が精神疾患を患うなど大きな被害を受けたとして、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定した。県立高での認定は2例目。また、学校の初期対応にも問題があったとの調査結果をまとめた。

 県教委が16日、発表した。県教委や第三者委の報告書によると生徒は、同じクラスの女子生徒3人から、仲間外れにされたりSNS(交流サイト)に非難される内容を投稿されるなどのいじめを受けたという。生徒はいじめにより延べ30日以上欠席したほか、心療内科に通院するなど精神的な影響を受けた。被害生徒が20年12月2日に担任に相談し発覚した。学校は21年6月に校内でいじめが発生したとして、県教委に報告した。

 第三者委は報告書で、被害生徒に聞き取りをした際に頬づえをつくなどした教員の態度や、生徒からの相談を受けてから学校が1カ月以上対応しなかったことを指摘し、学校側にも問題があったとした。

 県庁で16日に会見した丹野純一教育次長は「学校の初期対応が遅く、生徒に寄り添ったきめ細かな指導が欠けたことでより事態を深刻化させた。深くおわびを申し上げる」と謝罪した。

 「高校生活が台無し」

 被害生徒は16日、県教委を通じ「いじめにより、約1年以上の時間を棒に振り、大切な高校生活の半分以上が台無しになりました。仲間外れやSNSなどへの書き込みなど、証拠が残りにくい陰湿ないじめでした。転校して逃げるしか道がなくなった人や学校に行けない人、無理して泣きながら学校に行っている人が少しでも前に向けるよう願っています」とコメントした。