風力発電保守人材を養成 福島・旧茂庭小に専用施設開校

 
グラウンドの一角に設けられた実機風車模擬訓練設備

 風力発電の風車をメンテナンスする人材を養成する専門トレーニング施設「FOM(エフオーエム)アカデミー」が17日、福島市飯坂町の旧茂庭小跡地に開校した。全国で風力発電の導入が進む一方、人材不足が課題となっている保守・点検分野を担う技術者の育成施設として期待がかかる。

 電気設備設計施工の誠電社(福島市)が市から廃校となった旧茂庭小を譲り受け、校舎や体育館をトレーニング施設に改装。同社が施設を所有・管理し、昨年3月に設立した一般社団法人ふくしま風力O&Mアソシエーションが運営する。

 大型風車はほとんどが海外製で、メンテナンスには非営利組織GWOの定める国際規格のトレーニングの受講が推奨されている。GWO認証施設があるのは国内では青森、福岡両県の2カ所のみ。同アカデミーは全国初の一般向けにも開放する風車メンテナンス技術者のトレーニング施設で、間もなくGWO認証も受ける見込み。

 体育館には約8メートルの高所作業用のはしごが付いた施設を設置。グラウンドには実際に稼働していた風車を再生した実機風車模擬訓練設備や消火訓練・脱出訓練設備などが設けられた。来年3月まで約300人の予約が入っており、新規参入・業界未経験者や学生を対象にした基礎安全教育から、年度ごとにレベルを上げた研修を行っていく。

 同日、現地で開校記念式典などが行われた。同法人理事長の渡辺誠誠電社長は「国際規格のトレーニングを受けていないと海外製の風車には入れない。世界に引けを取らない施設にしていく」と語った。