原告「納得できない」 原発集団訴訟、最高裁の判決受け

 

 東京電力福島第1原発事故の避難者らが国と東電に損害賠償を求めた集団訴訟で、最高裁が国の責任を認めなかった判決を受け、福島、千葉、群馬、愛媛の集団訴訟4件の原告は17日、国会内で記者会見を開いた。「到底納得できない」。原発事故で避難を余儀なくされた住民らは憤りをあらわにしながらも、後続の関連訴訟で国の責任が明らかになるよう思いを託した。

 「これでもかというくらい無責任な判決だ」。福島訴訟原告団長の中島孝さん(66)は怒りに声を震わせた。生活を一変させた原発事故。東電を規制する立場だった国の責任が認められなかった結果に「日本はまた原発事故を繰り返すと思う」と嘆いた。

 「国の責任を認めさせることに一筋の光を求め続けてきたのに...」。二審に続き国の責任を認めなかった最高裁判決に、群馬訴訟の原告の一人の丹治杉江さん(65)は落胆した。前橋市に自主避難して以降も「理不尽だ」との思いを胸に抱き続け、訴訟の先頭に立ってきた。「仲間にどう報告したらいいのか」と動揺を隠せないが「このままでは納得できない」と力を込めた。

 千葉訴訟の原告の一人の小丸哲也さん(91)も「誠に残念だ。国と東電は40年間も『(原発は)安全安心』と言い続けてきた。なぜ、そう言えたのか」と失望感をにじませた。愛媛訴訟の原告の一人、渡部寛志さん(43)は「本来は勝訴し、本当の意味での被害者の救済が始まるはずだった」と悔しさをにじませた。「ここで諦めず、前に進んでいく姿を子どもたちに見せなくてはならない」と誓った。