富岡産タマネギで加工品 小名浜海星高生ら協力

 
タマネギの品質などを確認する(右から)渡辺しげ子さん、董綱さん、馬上さんら

 富岡町のタマネギ農家「アグリ渡辺」といわき市の小名浜海星高の生徒、スーパーなどを展開する同市のマルトが協力して商品の開発、販売を行うプロジェクトが18日、始動した。タマネギを使った総菜などの加工品を開発し、本年度中に第1弾の商品を販売したい考え。発起人の一人である同校3年の馬上睦輝(もうえむつき)さんは「(原発事故に伴う)県産品の風評被害を少しでも減らしたい」と意欲を語った。

 東日本大震災の被災地の農家を応援したいという同校商業科の生徒による発案で始まった取り組み。販売実習の授業の一環として生徒9人が参加する。アグリ渡辺で取れる3種類のタマネギを使って商品の開発に当たる。産地を前面に押し出すことで、風評の払拭や魅力発信につなげる狙いがある。

 アグリ渡辺では今年、タマネギの伝染病が流行。不作に見舞われ、規格に合わない小さなタマネギも大量に出ている。この事態を受けプロジェクトでは、小さなタマネギを使用した商品開発も試みるという。

 プロジェクトの最初の話し合いが18日、アグリ渡辺で行われ、馬上さんのほか、アグリ渡辺を経営する渡辺董綱(とうこう)さん(68)、しげ子さん(67)夫妻、マルトの担当者らが参加。タマネギの品質や不作の状況、今後の方針を確認した。渡辺夫妻は「若い人のエネルギーを借りて良いタマネギを作りたい」と笑顔を見せた。