63歳兄刺され死亡、同居の59歳弟を逮捕 郡山、殺人未遂疑い

 
事件現場となったアパート=23日午前8時ごろ、郡山市桑野

 23日午前1時30分ごろ、郡山市桑野のアパートの一室から「兄をナイフで刺した」と110番通報があった。警察官が駆け付け、首から血を流して倒れている男性を発見、男性は搬送先の病院で死亡が確認された。郡山署は殺人未遂の疑いで、現場にいた鎌瀬重則容疑者(59)を現行犯逮捕した。同署によると、死亡した男性は鎌瀬容疑者の兄で同居する喜好さん(63)。重則容疑者は「殺すつもりだった」と容疑を認めており、同署は殺人容疑に切り替えて捜査する。

 逮捕容疑は、自宅で喜好さんの首に刃渡り約10センチのナイフを突き刺して殺害しようとした疑い。

 同署などによると、重則容疑者は喜好さんと、母親の3人暮らし。重則容疑者は「兄に不満があった」などと供述していることから、同署は2人の間に何らかのトラブルがあったとみて調べている。

 同署は福島医大で遺体を司法解剖し、詳しい死因などを調べる。

 現場は郡山郵便局近くのマンションやアパートなどが立ち並ぶ住宅街で、郡山市役所から北西に約500メートル。

 「十数年前、家族トラブル」かつての隣人、騒ぎ目撃

 近所の住民らによると、重則容疑者ら家族3人は数年前に、郡山市の別の場所から現在のアパートに引っ越してきたという。

 重則容疑者の近所の住民だったという60代女性は「十数年前に家族間でトラブルになり、騒ぎになっているのを見かけたことがある」と話した。

 事件現場近くに住む50代女性は朝にごみを捨てる際に事件を知ったといい、「夜に争うような大きな声は聞こえなかった。事件が起きてびっくりしている」と話した。

 また、現場付近の職場で働いている30代女性は「身近な地域で事件が起きて不安だ」と表情を曇らせた。