堆積物、厚さ30~80センチ 第1原発1号機格納容器2地点

 

 東京電力は30日、福島第1原発1号機原子炉格納容器内部の13地点で実施した堆積物の厚さ測定について、新たに2地点の調査結果を公表し、南側で30~80センチ、西側では約30センチだった。すでに公表している東側の1地点(約0.8~1メートル)の結果を踏まえ、原子炉圧力容器を支える土台の開口部(ペデスタル開口部)に近づくにつれて堆積物が厚くなる傾向が確認できた。東電は「因果関係は今後の調査で判断していく」とした。

 また堆積物の表面にある粉状や泥状の堆積物については、いずれも4センチ未満であることが判明。想定より薄い層であることが確認できたという。今後、溶融核燃料(デブリ)の検知や、堆積物の採取といった工程があり、残る10地点のデータを評価して堆積物採取の場所を絞り込む。

 厚さ測定の結果と調査地点は【図】の通り。調査は南側は約5メートル、西側は約1.5メートルの範囲でそれぞれ実施した。

 調査は、超音波を出すロボットを格納容器西側から投入し、水面に浮かべながら南側を経て東側へと進めた。堆積物と格納容器底部にそれぞれ超音波を当て、跳ね返ってくる時間の差から厚さを算出している。

 東電「大規模損壊は低い」

 東京電力福島第1原発1号機の原子炉格納容器内部で、原子炉圧力容器を支えるドーナツ状の土台でコンクリートの壁がなくなり、鉄筋がむき出しになっている状態について、東電は30日「大規模な損壊に至る可能性は低い」とする考察を示した。

 東電によると圧力容器は、水平方向と鉛直方向にそれぞれ設置している鉄製の構造物で支えている。考察では、この構造物があることで、水平方向への移動が制限され、圧力容器が周囲を囲っている原子炉格納容器に衝突する可能性は低いとする。また、むき出しになっている鉄筋に大きな損傷がなく、支える能力が保たれていることなどから、圧力容器の落下の可能性も低いと評価している。

 溶融核燃料(デブリ)の冷却や臨界の影響などについても考察を行ったが、デブリ冷却に影響はなく、臨界の可能性は極めて低いとした。