コロナ後の地域創生探る 楢葉で「福島の未来を考えるシンポ」

 
「アフターコロナ」の地方づくりのヒントを探ったパネル討論

 一般社団法人ふくしまチャレンジはじめっぺ(代表・加藤博敏ピーエイ会長=福島市出身)の「楢葉町から福島の未来を考えるシンポジウム」は1日、楢葉町で開かれた。各界の「トップランナー」がパネル討論形式で、農業再興や新事業創出、観光DXなどをテーマにアフターコロナの地域創生について意見交換した。

 加藤代表が、経営するピーエイの本社を東京から楢葉町に移したことなどに触れながら「楢葉から日本の未来を変える波を起こしたい」とあいさつした。松本幸英町長は「新たな交流で生まれるムーブメントで地域を活性化したい」と述べた。

 パネル討論では、北海道帯広市のとかち井上農場代表の井上慎也さんが、ジャガイモを雪室で熟成させ、糖度を高めるという付加価値を付けて一流料理店などに販売する取り組みを語った。ソニーマーケティングB2Bソリューション営業本部ビジネスプランニングマネジャーの光成和真さんは、70社以上の企業が協力し地方の新産業づくりを支援する「リンクドシティ」の枠組みを紹介した。

 ジョルダン執行役員の佐藤博志さんは、観光情報のデジタル化が誘客につながるとして「日本の隠れた魅力を発信したい」と述べた。ジョルテ社長の下花剛一さんは「知らないことによって失われる機会を減らしたい」と述べ、デジタル化を進める中で、それぞれの人が知りたい情報を的確に届ける大切さを指摘した。

 都市再生機構東日本都市再生本部副本部長の松永浩行さんは、東日本大震災の被災地支援を通じ、まちづくりの考え方などを地元と共有して進める重要性に気付いたことを報告した。元ライブドア社長で小僧com会長の平松庚三さんは「クオリティーエンカウンター(質の高い出会い)は人生で何回もない。それをどうつかむか」と、課題解決につながるような出会いを大事にするよう呼びかけた。