福島県内各校で新規高卒者の求人票公開 幅広い業種で確保の動き

 
進路指導室前に掲示された求人票を確認する生徒=福島商高

 来春卒業予定の高校生を対象とした求人票の公開が1日、県内各校で一斉に始まった。新型コロナウイルスの感染状況が徐々に落ち着き、幅広い業種で今後の需要回復を見据えた人材確保の動きが見られる。

 福島商高では初日に30社から39件の求人票が届き、進路指導主事の蒲田信幸教諭は「昨年より多かった。コロナ禍で求人票を直接持って来てくれる企業が増え、採用への気持ちが伝わる」と話す。同校では3年生233人のうち、約70人が就職を希望する。蒲田教諭は「震災後、地元志向が強く、ここ数年は9割以上の生徒が福島市内や隣町など、自宅から通える会社に入っている」と説明した。

 求人票は進路指導室前の廊下に掲示され、経営ビジネス科の生徒(3年)は「学校でエクセルなどを勉強しているので、パソコンを使う仕事に就きたい」と将来を思い描いた。

 福島労働局の6月30日時点の集計によると、県内の新規高卒者向けの求人は2924件(前年同期比415件増)、7276人(同876人増)でいずれも前年を上回った。労働局の担当者は「早期の求人票提出に協力してくれる企業が増えている」と理由を分析する。その上で「新型コロナの打撃を受けていたサービス業などを含め、今年はおおむね全ての業種で求人が増えている」とした。

 生徒から企業への応募は9月5日に始まり、採用選考と結果通知は同16日以降に各社で行われる。