飯舘2地区で郵便ポスト再開 北部・佐須と南西部・比曽

 
(写真上)比曽地区のポストに手紙を投函する菅野義人区長(写真下)佐須地区で再開した郵便ポストに投函する菅野宗夫区長

 福島中央郵便局は4日、東京電力福島第1原発事故の影響で休止していた飯舘村の佐須、比曽両行政区内の郵便ポストの利用を再開した。両地区で記念セレモニーを行い、地域住民が家族や知人らに宛てた手紙を投函(とうかん)するなど再開を喜んだ。

 原発事故による全村避難に伴い、村内に24あるポストの利用は休止されたが、2017(平成29)年に村の大半で避難指示が解除されたことで、計6カ所で順次再開された。ただ、再開したポストは役場や道の駅など村中心部に集中しており、中心部から離れた場所に住んでいる村民にとって不便だった。そのため同局は、利便性向上を狙いに村の北部に位置する佐須、南西部の比曽の両地区のポストを再開した。

 佐須地区のポストは佐須公民館敷地に新設され、比曽地区は以前と同じ県道沿いに設置された。セレモニーでは、杉岡誠村長、乙坂覚(さとる)福島中央郵便局長があいさつした後、菅野宗夫佐須行政区長(71)、菅野義人比曽行政区長(70)ら集まった地域住民が手紙を投函した。

 菅野宗夫区長は住民宛てに、利用再開や行事日程を知らせるはがきを投函し「生活する上での良きパートナーとしてポストを大切に活用していきたい」と話した。子ども宛ての手紙を投函した菅野義人区長は「手紙やはがきは村内外に住んでいる家族や知人とをつなぐ大事なもの。再開は復興に向けて大きな一歩となった」と喜んだ。

 村の郵便局を巡っては、原発事故後に業務を休止した5郵便局・簡易郵便局のうち、二枚橋郵便局が12年、小宮と大倉の2簡易郵便局が19年に業務を再開した。