女性消防士わずか2.1%、会津若松本部管内 改善へ取り組み

 
救急車内で設備を点検する菊地さん

 会津若松地方消防本部管内(会津若松市など10市町村)の女性消防士は6人で、全消防士に占める割合は約2・1%(4月1日時点)となっている。国は全国の女性消防士の割合を2026年4月までに5%とする目標を定めていて、低い水準にあるのが現状だ。同消防本部は女性消防士の割合を高めようと、取り組みを進めている。

 同消防本部は昨年、高校生向けのアンケートを実施。その結果から、女性消防士の存在が知られていないという認知度の低さが、なり手不足につながっていると分析した。

 そこで同消防本部は、各高校を通じて女性消防士の存在や採用試験などを知ってもらおうと、昨年から管内の高校に採用試験の案内を配布した。その結果、採用試験を受けた女性はおととしの1人から4人に増えたという。

 現役の女性消防士は「女性だから」という利点も含めてやりがいを語る。会津若松消防署第1救急係の菊地志乃布(しのぶ)主査(33)は09年から同消防本部に勤務しており、現在は救急活動や火災現場にも向かう。救急車内での救急活動は「女性のバイタルサインを測る際に胸を目視したり、心電図のシールを貼る時に胸を開けてもらったりするが、同性だからという安心感もあると思う」と話す。

 女性が働きやすくなるような職場環境の改善も少しずつ進んできた。24時間勤務の「当直勤務」の場合、消防士は仮眠室を利用するが、近年は一部の消防署で女性専用の仮眠室が整備されている。

 同消防本部の鎌倉司消防長は「住民の命や財産を守る最前線の現場で、女性の力や知恵を生かしてほしい」と人材を求めている。

 同消防本部は女性消防士を募集しており、13日~8月12日に消防職員の採用試験の申し込みを受け付ける。