6月の熱中症搬送4倍 郡山消防本部管内、高温続きで体が慣れず

 

 郡山地方消防本部管内で6月1~30日に、熱中症とみられる症状で搬送されたのは43人で前年同期より約4倍となったことが4日までに、同本部への取材で分かった。体が暑さに慣れないまま梅雨明けし高温の日が続いたことが原因とみられ、同本部は注意を呼びかけている。

 同本部によると、搬送者は10~90代で、19人が屋内で発症。家で何もしていなくても体調不良を訴えて搬送されたケースもあった。重症は1人、中等症は9人で、いずれも高齢者が多かった。

 同本部の担当者は高齢者が多い理由を「暑さを感じづらく、発汗機能が低下し基礎疾患を持つ人が多いためではないか」と説明する。

 重症で搬送された郡山市の80代男性は、自宅にいたところ発症した。男性には持病があり、数日前から体調が悪化していたという。

 同本部によると、過去5年間(2017~21年)と今年6月の救急搬送人数は【グラフ】の通りで、梅雨明けと同時期に熱中症事案が増加している。

 例年は徐々に気温が上がる梅雨の時期に、体が暑さに慣れる「暑熱順化」ができるというが、担当者は「今年は梅雨でも高温の日が続き、暑熱順化を行う期間がなかった」と話す。

 担当者は「熱中症は予防が大事。1日1・2リットルを目安に小まめに水を飲むことや、涼しい場所で体を動かし暑さに強い体をつくることが大切だ」と話し、「めまいや気分不快などの初期症状が表れた時は、休息と水分を取って重症化を防いでほしい」と呼びかけた。