楢葉の子の夢、福島大生応援 学習支援や交流、町と協定へ

福島大の学生団体「福島大災害ボランティアセンター」は9日、楢葉町内の小中学生の人材育成に向け、町地域学校協働センターと連携・協働に関する協定を締結する。大学生世代が少ない町の現状を踏まえ、福島大の学生が学習支援やイベント交流などを通して小中学生の夢を応援する。
ボランティアセンター統括マネジャーの渡部有南さん(行政政策学類4年)と外山菜月さん(食農学類3年)が6日、同大の定例記者会見で発表した。
協定では、「ならはっ子 おとなへの階段プロジェクト」と題し、「将来の道しるべ活動」や「自分の力再発見活動」など七つを柱に人材育成を図る。具体的には、「○○している人に会ってみたい」など小中学生一人では難しい要望に学生が付き添って実現させる活動や、キャンプ、町の観光マップ作製、同大のキャンパスツアーなどを予定。学生の支援を受けながら、小中学生がイベントを主催することも想定している。
協働センターは町内の教育機関と地域住民を結ぶ連携組織として4月に開所した。協定により、同センター内に学生と小中学生の交流拠点となる「コワーキングキッズスペース」を設けるほか、学生が町の学校運営協議会に参画して教育活動を支援する。
渡部さんは「(浜通りでは)大学進学を機に県外に出る子どもたちが多いので、プログラムを通じて地元の素晴らしさを感じてほしい」と述べた。
9日には協定内容が披露されるほか、「カブトムシプロジェクト」に取り組む同大食農学類の学生が、カブトムシの成虫をプレゼントする企画も予定している。
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