福島の荒川、12年連続水質日本一 市民の美化活動成果

 
12年連続で「水質が最も良好な河川」に選ばれた荒川=7日午後、福島市

 国土交通省は7日、国が管理する全国の159河川で行った2021年の水質調査結果を発表した。福島市の荒川が12年連続で「水質が最も良好な河川」に選ばれた。福島河川国道事務所は「流域の河川愛護意識の高揚や、官民一体での水質改善への取り組みの成果」としている。

 国交省は水の汚れを表す指標の一つ「生物化学的酸素要求量(BOD)」の年間平均値を測定。水1リットル当たり0.5ミリグラム(環境省が定めるBODの報告下限値)の河川を「水質が最も良好な河川」としている。荒川は昨年と同じ1リットル当たり0.5ミリグラム(定量下限値)だった。今回「水質が最も良好な河川」とされたのは9道県の12河川で、東北地方は荒川のみだった。

 12年連続日本一の快挙に関係者も喜びの声を上げた。荒川の環境美化に取り組む「ふるさとの川・荒川づくり協議会」によると、20年以上前の荒川は川沿いにごみがある状況で、同会や地域が協力して清掃や親水活動を重ねてきた。佐々木秀明会長(67)は「川を大事にする市民の意識が年々高まっている。人が川に目を向けることが大事だと思う。今後も福島の宝である荒川の美化活動を続けていく」と意気込んだ。

 地元福島市の木幡浩市長は「地域の皆さんの地道な水質改善の取り組みのたまもので、感謝している。流域治水の取り組みとともに、地域間交流、教育や観光、まちづくりに一層活用していきたい」とコメントした。

 荒川づくり協に功労者表彰

 環境省の本年度の地域環境保全功労者表彰(環境大臣表彰)に選ばれた福島市の「ふるさとの川・荒川づくり協議会」への表彰伝達は7日、市役所で行われた。佐々木秀明会長は「地道な活動を続けてきた結果が認められた。荒川に親しんでもらう活動を続けていきたい」と語った。

 式では、市の佐藤光憲環境部長が佐々木会長に表彰状を伝達。同会の渋谷浩一副会長、高橋一夫事務局長、橋本正男幹事、伊藤賢之顧問が同席した。

 同協議会は1998(平成10)年に発足。地域団体と連携した荒川の清掃活動や水質・水生生物調査、サケの稚魚放流、子どもの学習支援を行うなど環境美化・保全に取り組んでいる。

 毎月中旬に連載

 福島民友新聞社は、荒川の清流を守ってきた多くの遺産や希少生物、川と共に生きる人々に焦点を当てた写真連載「清流あらかわフォーカス」を毎月中旬の月曜日に連載している。