ベンチなどに加工 五輪施設使用の県産木材、自治体や学校に譲渡

 
ビレッジプラザで使用された県産木材を受けた郡山北工高の生徒たち

 東京五輪・パラリンピックの選手村交流施設「ビレッジプラザ」の建築資材として使われた県産木材を大会のレガシー(遺産)として活用してもらおうと、県は8月上旬までに、21市町村や県立学校、県有施設などに、木材を使って製作したベンチ152基や自転車スタンド96基などを譲渡する。第1弾として県は8日、ベンチ5基や角材67本を郡山北工高に譲渡した。

 ベンチなどには、大会の施設に使用された証しとして、東京五輪・パラリンピックのロゴマークや「福島県」などの焼き印が押されている。同校はベンチを校舎内に取り付けるほか、建築科の課題研究の授業で角材を使って資材保管倉庫や家具などを製作し、敷地内に設置する予定。

 上野徳夫県林業振興課長らが郡山市の同校を訪れ、今泉昌太さん(建築科3年)に角材などを手渡した。今泉さんは「五輪で使われた貴重な木材を活用して作品を製作し、北工の伝統として残したい」と意気込みを語った。

 県はこのほか、東京五輪・パラリンピック大会関連施設に設置されたベンチの製作に協力した県内の小中学校66校に、県産木材を使って製作した鉛筆や学校名を彫り込んだプレートを配布する。県によると、ビレッジプラザ建設のため、本県からスギとヒノキ計113立方メートル分が提供され、柱や床、はり、土台などに使われた。施設の解体後、昨年12月~今年1月に木材が県に返却され、県郡山地区木材木工工業団地協同組合(郡山市)がベンチなどに加工した。