「命と心守る行動」大事 福島大付属小、被災の教訓講話や絵本朗読

 
泉田さん(左)の話に聞き入る児童

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の教訓を後世に伝える「震災伝承プロジェクト」が11日、福島市の福島大付属小で行われた。東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)の語り部泉田淳さんが講師を務め、自身の被災経験から地震など有事の際、命と心を守る行動の重要性を語った。

 福島民友新聞社などでつくる「震災伝承プロジェクト実行委員会」の主催。県地域創生総合支援事業(サポート事業)の補助を受け、6月から同市内の小学校で開催しており、最終4校目となったこの日は4年生約100人が聴講した。

 泉田さんは震災当時、浜通りの小学校の教頭として体験したことを踏まえ、「地震から頭を守る。津波から逃げる。心を守る」の三つを児童に伝えた。

 泉田さんの震災当時の体験が元となり、県外避難した小学生が県内に戻ってきた時の出来事を描いた絵本「ぼくのうまれたところ、ふくしま」(福島民友新聞社創刊)の朗読も行われた。

 児童からは「4階建ての建物と同じ高さの津波が来たことを初めて知った」「心も守ることが大切だと分かった」などの感想があった。4校での講話を終え、泉田さんは「(児童の)今後の生活の中で役に立てればうれしい」と話した。

 実行委は8月20日、同市のとうほう・みんなの文化センターで、絵本の作者・松本春野さんを招いたイベントを予定している。