5、9、12歳の肥満顕著 福島県、大人と同じ食事影響

 

 文部科学省が13日公表した2021年度学校保健統計調査(速報値)によると、肥満の傾向がある福島県の子どもの出現率が5~17歳の全年齢で全国平均を上回り、5歳、9歳、12歳でワースト1位だった。また16年度以来、5年ぶりに全年齢の全国順位がワースト10位に入り、県教委は「日常的に運動量が少ないことに加え、大人の肥満が多いことなどが背景にある」と分析した。

 標準体重を20%以上上回る子どもが「肥満傾向児」とされる。出現率が最も高いのは11歳の17.19%で、最も低いのは5歳の6.48%だった。

 本県は震災前から肥満傾向児の出現率が高かったほか、特定健診でメタボリック症候群に該当した県民の割合(19年度)が18.4%と全国ワースト4位を記録するなど、大人の健康にも課題がある。県教委は「やせていることが必ずしも良いわけではない」としながらも「子どもは大人と同じ食事をすることが多い。食を通した健康的な体づくりが必要」として学校だけでなく、家庭での取り組みも呼びかけている。

 調査は21年度の健康診断の結果に基づいて行われた。調査対象校は幼稚園、小中学校、高校など計165校。身長や体重の発育状態は1万3676人(7.3%)、視力や虫歯などの健康状態は5万8494人(31.1%)を対象に抽出調査した。

 学校保健統計調査 国公私立の幼稚園や小中学校、高校で実施が義務付けられている子どもの健康診断の結果をまとめた調査。5~17歳を対象に発育や健康状態を把握する目的で、1948年度から毎年度実施している。一部の子どもを抽出して身長や体重を分析するとともに、鼻や耳の病気、ぜんそく、アトピー性皮膚炎といった持病がある割合も調べる。健診の項目は追加したり減らしたりしている。