福島県内の子ども、視力悪化 小中高で裸眼1.0未満最多

 

 文部科学省の2021年度学校保健統計調査(速報値)で、裸眼視力が1.0未満の福島県内の子どもの割合は記録の残る1979(昭和54)年度以降、小中学校、高校の全てで過去最多となった。いずれも全国平均を上回り、県教委は、文科省が昨年度実施した近視の実態調査の分析結果を踏まえ、対応を検討するとしている。

 視力が1.0未満の児童生徒の割合は小学校40.6%(全国平均36.9%)、中学校64.6%(同60.3%)、高校77.2%(同64.4%)だった。新型コロナウイルスの影響で調査期間が異なるため単純比較はできないが、小学校は前年度と比べ1.1ポイント、中学校は0.2ポイント、高校は前回調査の18年度と比べ9.9ポイント増加した。

 小中学校では国の「GIGAスクール構想」を通じて1人1台のパソコンが整備されている。高校では本年度、県教委が1人1台の端末を配備するなど情報通信技術(ICT)を活用した学習の取り組みが進む一方で、視力のさらなる悪化も懸念される。県教委はタブレットやスマートフォン、パソコンと視力との関係性は不明としながらも、各校にチェックリストを配り、使用について「30~40分に1回は目を休める」「画面と30センチ以上距離を取る」などと注意を呼びかけている。

 虫歯ある小学生増加

 虫歯のある子の割合は幼稚園、中学校、高校で記録の残る1973年度以降で過去最少となったが、小学校では前年度と比べ2.0ポイント増加した。ただ、全国平均と比較すると、園児から高校生までの全てで上回っており、県教委は「間食が多ければ虫歯になりやすく、太る可能性もある。肥満傾向児が減れば虫歯も減るのではないか」と分析した。