相馬産フグ「福とら」誘客の柱 推進協発足、新たな冬の味覚PR

 
「フグの産地として相馬をPRしていきたい」と話す草野会頭

 はえ縄漁で漁獲される本県沖の天然トラフグ「福とら」を交流人口拡大の起爆剤にしようと、相馬市観光協会、相馬双葉漁協などは14日、相馬市「福とら」活用推進協議会を設立した。トラフグに狙いを定めたはえ縄漁が再開する予定の9月を見据えて、福とらを核にした誘客促進に取り組む。

 協議会は18団体で構成し、市や旅館組合のほか相双地方振興局、水産資源研究所など県の組織もオブザーバーとして加わる。調理資格の取得希望者への支援、有毒部位を取り除いた「身欠き」を飲食店や旅館に提供する供給体制の整備などに乗り出す方針で、10月にはPRイベントも開催予定。

 相双地区の港で昨年9~12月に水揚げされたトラフグは24.4トンに上り、漁獲量は全国トップクラス。相馬市内では関東圏などから多くの観光客を呼び込んだズワイガニの水揚げが震災後、大きく落ち込んでおり、関係者は相馬の冬の新たな味覚としてトラフグに期待を寄せる。有毒部位があるフグを取り扱うことができる資格者が少なく、提供できる飲食店が限られるなど課題もあり、協議会を設立した。

 相馬市で開かれた設立総会では、会長を務める草野清貴相馬商工会議所会頭(市観光協会長)が、相双地区以外の東北の港でも天然トラフグが水揚げされているため、市の特産品としてブランド化を早期に進める必要があると強調。「東日本のフグの産地として相馬をPRしていきたい」と意気込んだ。

 立谷秀清市長は「相馬のフグがうまいと分かってもらえれば、多くの人が市内に来るはずだ」と「福とら」を核にした誘客効果に期待した。