小名浜東港を起点 脱炭素化へ競争力強化、いわき商議所提言

 

 いわき商工会議所が13日にまとめた「いわき市カーボンニュートラル推進検討会」の報告書には、いわき市の小名浜港東港地区を起点としたアンモニアや水素の供給網整備など、脱炭素の産業立地に向けた競争力強化の提言も盛り込んだ。

 主な提言内容は【表】の通り。国は脱炭素成長戦略を打ち出し、同市の小名浜港をカーボンニュートラルポート(CNP)に選んだ。一方、小名浜港周辺には製造業や運輸業、卸小売業が集積しており、急速な脱炭素化が地元産業に与える影響が懸念されており、そうした現状を反映させた提言内容とした。

 庄司秀樹副会頭はあいさつで、提言について「いわきのカーボンニュートラルの一歩が踏み出せた。少しでも実現できるよう進めていきたい」と述べた。

 人材の育成を要望

 いわき商議所は報告書の検討過程で、地元の12企業・団体に行ったアンケートと聞き取りの結果を示した。

 中長期的な視点の取り組みとして、将来を担う人材育成や専門的人材の確保を求める意見が寄せられた。

 企業の回答で、脱炭素化に向けて現在、または将来取り組むことは「社用車に水素で走る燃料電池車(FCV)導入」「国産材の使用推進」「再生可能エネルギー活用」などがあった。

 脱炭素の課題として「投資費用が大きい」「アンモニアや水素などの供給網確立」「天然ガスの価格変動リスク」を指摘。ビジネスチャンスの可能性について「環境配慮型製品の拡大」「電気自動車(EV)関連開発需要の拡大」を挙げた。