19歳男に執行猶予5年 いわき死傷事故、「特定少年」初判決

 

 いわき市小名浜で昨年7月、時速157キロで乗用車を運転して事故を起こし、5人を死傷させたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた同市の男(19)の判決公判が15日、地裁いわき支部(三井大有裁判官)で開かれ、三井裁判官は男に懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役4年以上6年以下)を言い渡した。4月の改正少年法施行後、県内で「特定少年」が審理され、判決が出たのは初めて。審理では実名が伏せられた。

 三井裁判官は判決理由で、「法定速度を守り、前方を注視したハンドルとブレーキの操作という基本的な注意義務を著しく違反した」とした上で、「過失の程度は大きく、生じた結果は重大」と指摘した。

 一方で、三井裁判官は同乗者も高速での運転を楽しんではやし立てたことや、同乗者が持つマネキンの髪が被告の肩に当たって運転中に脇見をしたことなどについて「影響を及ぼしたことを必ずしも否定し難い」と認めた。その上で、被告が反省していることなどから「直ちに実刑に処することが相当であるとまでは認め難い」と判断した。

 判決によると、被告は18歳だった昨年7月24日午後10時10分ごろ、いわき市小名浜上神白字館下の県道で、乗用車を時速157キロで運転し、道路中央の橋の欄干に衝突。後部座席にいた同市の会社員男性=当時(18)=を死亡させ、同乗者4人に重軽傷を負わせた。