世界脚光...UFOの里 飯野の研究所、「自分も見た」報告続々

 
UFOの里のまちづくりに向けて今後の展望を語り合う(左から)菅野さん、斎藤さん、阿曽さんの3人。後ろの建物はUFOふれあい館

 「UFOの里」が再び脚光を浴び始めた。福島市飯野町のUFOふれあい館にある「国際未確認飛行物体研究所(通称・UFO研究所)」が6月発表したUFOの目撃情報は大きな反響を呼び、同館には国内外から新たな情報が寄せられる。飯野町の関係者は「『UFOの里』の名が世界に広まってきている」と手応えを口にし、UFOのまちづくりの再燃に意欲を見せる。

 「UFO研究所に行ってみたい」「UFOのような発光体を見ました」。研究所開所1年に合わせた活動報告会後、UFOふれあい館には電話やメールでの問い合わせが殺到している。報告会では、所長を務めるミステリー月刊情報誌「ムー」編集長の三上丈晴さんが「極めてUFOの可能性が高い」とする4件の目撃情報を解説。様子は動画投稿サイトでも配信され、全国的なメディアにも取り上げられた。

 UFOふれあい館は、平成の大合併で福島市に合併した旧飯野町が1992(平成4)年、町内で目撃情報が多かったUFOをまちおこしにつなげようと開館。街灯やバス停をUFO形にしたり、商店街に宇宙人の石像を設置するなどユニークなまちおこしは注目を浴びた。近年は活動が停滞。新たな仕掛けを模索していた関係者にとって研究所開所は渡りに船だった。

 「三上さんが所長に就いたというインパクトが大きかった。ファンは今後さらに増えるだろう」。研究所開設の仕掛け人の一人、「いいの街なか活性化委員会」プロジェクトリーダーの阿曽隆一さん(52)は反響の大きさに期待を膨らませる。

 研究所開設後は、UFOふれあい館の入場者数も増加。館長の菅野利男さん(72)によると、2020年度の入館者は9155人だったが、開設後の21年度は1万4792人に増えた。

 今年は開館30周年の節目を迎えるため、同委員会は今秋に世界のUFOファンが一堂に会する「UFOフェスティバル」を計画。UFOを呼ぶためのサーチライトを目撃情報が相次ぐ千貫森(せんがんもり)(飯野町)に設置するなど、UFOの「捜索」の取り組みも本格化する予定だ。同委員会で会長を務める斎藤弘さん(67)は「(飯野の)交流人口拡大に向けていい流れをつくることができた。『UFOの里』のまちづくりをさらに盛り上げたい」と青写真を描く。

 第一人者の木下さん「写真信頼性高い」

 福島市飯野町には地元UFO研究の第一人者といえる人物もいる。UFOふれあい館前館長の木下次男さん(75)だ。UFO研究所の「博士」も任され、研究所が公開した写真について「UFOと言ってもいいくらいの物体が写った。かなり信頼性が高い」と独自に分析する。

 館長を17年の長きにわたって務めた木下さんは「写真の分析をさらに進め、写っている物体が鳥などUFOとは違う物体という可能性をなくしてほしい」と話す。再びUFOへの関心が高まっていることには「UFO研究は答えがないロマンを追いかけるところに魅力がある。今後はUFOがどう飛んでいるのかなど、エネルギーに着目して研究を続けたい」と持論を展開した。