IgA抗体、BA・5に有効 福島医大、今後の派生型にも効果期待

 

 福島医大は19日、同医大が新型コロナウイルスに感染して回復した人の血液から取得した、感染阻止に有効な「IgA抗体」について、オミクロン株の派生型「BA・5」と「BA・4」ともに非常に強く結合し、感染阻止に有効であると確認したと発表した。

 IgA抗体は同医大医療―産業トランスレーショナルリサーチセンターが取得。抗体を使ったマスクやスプレーが販売されている。同センターの高木基樹教授によると、抗体はオミクロン株流行前のコロナ感染初期の患者から取得したが、新型コロナウイルスの「スパイクたんぱく質」に変異株でも変わらない部分があり、その部分と抗体が結合したと考えられるという。高木教授は「今後想定されるオミクロン株の派生型にも感染阻止の効果があるのではないか」と期待する。

 県内ではBA・5への置き換わりが進んでいるほか、BA・5と同等の感染力があるとされるBA・4も確認されるなど感染が再拡大に転じている。

 医大によると、IgA抗体は血液のほか口や鼻にも存在し、粘膜組織で多く分泌される。医大は感染経路である口や鼻に抗体医薬品を投与できれば高い効果が得られるとみており、点鼻薬などとして投与する薬の開発を進めている。