福島県、過去最多958人確認 新型コロナ、感染拡大警報を発令

 

 県は20日、県内で新たに958人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日の感染者数は4月13日判明の731人を上回り過去最多で、21日公表する感染者数は1000人を超える見通しになるなど急速な感染拡大傾向にある。県は、夏休み期間に入り人と人とが接する機会が増えることによるさらなる感染拡大を防ぐため、基本的な感染対策の再点検と徹底などへの協力を求める8項目の「県感染拡大警報」を発令した。

 20日の県感染症対策本部員会議で決めた。19日時点の入院者数は重症1人を含む303人、病床使用率は40.5%で、いずれも3月2日以来、約4カ月ぶりの高水準にある。内堀雅雄知事は本部員会議で「オミクロン株の派生型BA・5への置き換わりなどにより県内で急拡大している」と危機感を示した。

 医療提供体制への負荷や感染状況を示す指標のうち、レベル3(対策を強化すべきレベル)にあるのは入院率(6.1%)、人口10万人当たりの療養者数(272.65人)、直近1週間(13~19日)の人口10万人当たりの新規陽性者数(221.15人)、PCR陽性率(26.8%)。PCR陽性率が過去最高を更新するなど悪化が続いている。

 県感染拡大警報は熱中症に配慮しつつ、危機感を持ちながら感染対策の徹底を呼びかける内容。基本的な感染対策では、場面に応じた正しいマスクの着用や、「密」になる場面を避けることなどを求める。子どもと高齢者の感染対策として家庭での体調確認、部活動や放課後児童クラブでの対策徹底を盛り込んだ。

 また帰省などで高齢者と会う予定がある人に対し無料検査の活用や、発症、重症化予防のためのワクチンの速やかな接種の検討を求める。陽性となった場合の備えとして、家庭などで動線をどのように分けるか事前に話し合っておくことや、数日分の食料や薬、消毒用品などを備蓄することも喚起する。

 県アドバイザーの金光敬二福島医大教授は本部員会議で「行政の制限がどうこうではなく、(県民)個々が行動に責任を持つ時期が来ている」と述べ、主体性を持った対策の徹底を呼びかけた。

 福島、いわき感染者最多

 県が20日発表した958人の新型コロナウイルス感染者の市町村内訳では、福島市が219人、いわき市が185人となり、いずれも1日の感染者数の過去最多を更新した。県内の感染確認は延べ7万3516人。

 両市のこれまでの最多は、福島が119人(16日時点)、いわきが153人(4月13日時点)だった。両市以外の内訳は、郡山市136人、須賀川市49人、会津若松市48人、南相馬市43人、白河市37人、棚倉町25人、伊達市22人、二本松市21人、相馬市17人、喜多方市15人、矢吹町14人、田村市と西郷村が各12人、桑折町11人、会津美里町9人、本宮市と大玉村が各8人、只見町と中島村が各6人、石川町と広野町が各5人、鏡石町、会津坂下町、塙町、三春町が各4人、川俣町、猪苗代町、新地町が各3人、西会津町、磐梯町、三島町、楢葉町、富岡町が各2人、国見町、天栄村、下郷町、泉崎村、矢祭町、鮫川村、古殿町、小野町が各1人。県外は2人だった。このうち714人の感染経路が不明となっている。保健所の医師の判断で感染とみなす「みなし陽性」の患者は6人で、計2297人。19日時点で466人が宿泊療養中で、3652人が自宅療養している。療養先調整中の577人と入院者を合わせた療養者は計4998人に上っている。同日までに312人の療養を解除した。

 ■福島県内の新型コロナウイルス発生状況

県感染拡大警報