福島駅前2人切り付け男に懲役11年判決 「極めて悪質で危険」

 

 福島市のJR福島駅西口広場で昨年11月、通行人の男女2人を切り付けて殺そうとしたとして、殺人未遂と銃刀法違反の罪に問われた本籍山形県米沢市、住所不定、無職高橋清被告(70)の裁判員裁判判決公判で福島地裁の三浦隆昭裁判長は20日、懲役11年(求刑懲役12年)を言い渡した。

 判決理由で三浦裁判長は動機について「絶望感は理解できなくもないが(保護観察所に保護を断られたのは)自業自得の面もあり、無関係の人を殺傷する事件を起こして恨みを晴らすのは極めて身勝手」と指摘。「周到に準備して計画的に見ず知らずの被害者2人を鋭い凶器で刺したのは極めて悪質で危険」と断じた。

 争点だった殺意については、高橋被告が被害者の女性の腹部を相当強い力で刺したとし「人が死ぬ危険性の高い行為であることは明らか」と殺意を認定した。

 判決によると、高橋被告は昨年11月15日午後3時50分ごろ、無差別に他人を殺傷しようと考え、JR福島駅西口付近で20代男性と80代女性に包丁を突き刺し、2人にけがを負わせた。