いわき・小名浜港脱炭素、2月計画策定へ 福島県が協議会設置

 

 県は20日、いわき市の小名浜港で排出される温室効果ガスの削減目標などを示す「カーボンニュートラルポート形成計画」の策定に向け、周辺企業や関係団体を交えた協議会を設置した。計画には目標数値のほかに具体的な取り組み内容を含めた工程表も盛り込む方針で、来年2月の策定を目指す。

 計画期間は来年度から、県が温室効果ガス排出量実質ゼロを目指すとする2050年度まで。港周辺の二酸化炭素排出量を推定し、段階的な削減目標を定める。取り組みは、火力発電所でのアンモニア混焼、関係車両の燃料電池車(FCV)化、水素やアンモニア貯蔵タンクの設置などを想定する。削減の取り組みは企業が主体で実施していくことから、補助金など支援メニューも含める考えだ。協議会は県に加え、市や周辺のエネルギー関連、運送関連企業などオブザーバーを含めて約50団体で構成。いわき市で開催された第1回会議では、会長の曳地利光県土木部長が参加者に協力を求め、県が進める脱炭素に向けた取り組みが紹介された。今後は作業部会に分かれて内容を協議し、11月の全体会で素案公表、来年2月に計画を策定する見通しだ。

 「カーボンニュートラルポート(CNP)」は水素などを活用し、脱炭素化に配慮した港湾機能を有する港を形成する取り組み。小名浜港は昨年1月に全国7港の一つとして先行してCNPに指定され、国を中心とした検討会で今年2月までに脱炭素化に向けた方向性を取りまとめた。本年度からは港湾管理者の県が具体的な計画策定を担う。