「ばんだいコイン」運用開始 福島県内初、地域デジタル通貨

 
ばんだいコインをチャージする利用者=磐梯町のリオン・ドール磐梯店

 磐梯町は22日、県内初の地域デジタル通貨「ばんだいコイン」の運用を始めた。チャージ機のある町内のリオン・ドール磐梯店は多くの利用者でにぎわった。町は年間1億円を上限に通貨を流通させ、地域経済の活性化を目指している。

 ばんだいコインは、町内の加盟店でのみ利用可能なデジタル通貨で、町外の人も利用できる。現金を専用アプリにチャージするとコインに変換でき、対象店舗で1コイン1円相当として利用できる。チャージ金額に10%のポイントが付き、ポイントもコインと同様に買い物に使える。

 加盟店は町内のセブン―イレブン、リオン・ドール、食堂、ペンションなど40店舗で、有効期間は来年3月31日まで。チャージは全国のセブン銀行ATMのほか、町商工会、リオン・ドール磐梯店、道の駅ばんだい、星野リゾートアルツ磐梯(冬季のみ)に設置したチャージ機で可能だ。

 リオン・ドール磐梯店の共用スペースで販売記念セレモニーを行い、佐藤淳一町長や桑原大町商工会長らがテープカットした。コインで買い物をした同町の小川直樹さん(26)は「財布を出すことも小銭を数えることも必要ないので便利だ」と話した。

 町は昨年7月、町民と町内勤務者を対象に、デジタル地域通貨を使ったプレミアム商品券を販売。好評だったことから、町外の人も利用できる地域デジタル通貨発行の準備を進めてきた。本年度は実証事業として試験的に導入し、検証結果を踏まえて来年度以降も継続する方針。