アワビの稚貝、放流事業開始 いわきと相馬双葉で7万個予定

 
放流のためアワビの稚貝を受け取る漁業関係者

 本県沖で行われているアワビの稚貝放流事業が26日、いわき市で始まった。県栽培漁業協会の職員からいわき市漁協の組合員に約6万個の稚貝が引き渡され、各地区で放流された。4年ほどで漁獲対象となる約10センチまで成長する。

 同事業は東日本大震災などの影響で一時中断したが、2013(平成25)年に再開した。本年度はいわきと相馬双葉両地区で7万100個を放流する予定という。放流量は昨年度より増えたものの、震災前は県内や近県で年間100万個を放流しており、低い水準にとどまっている。

 市漁協の馬目祐市副組合長(59)は「まだ漁獲につながっているとは言い難い。しかし、先に進むためにやらなければ始まらない」と話す。県栽培漁業協会によると、来年度以降はさらに放流量を増やす見通し。