芸術で浜通りの復興支援 内閣府と経産省、第1弾は映画づくり体験

 

 内閣府と経済産業省は26日、浜通りへの誘客を促進する新たなプロジェクトを始めると発表した。映像や芸術文化といった活動を通じて地域の特色を見つめ直して新たな魅力として国内外に発信、移住者の発掘や芸術分野の人材育成へとつなげる。

 プロジェクトの最初の取り組みとして、8月に映画に焦点を当てたイベントを双葉町で開催する。映画監督など関係者によるトークショーをはじめ、中高生を対象とした映画づくり体験会も開く。

 体験会では、参加者が映画監督の指導を受けながら、下見(ロケハン)、脚本作り、撮影、編集、ポスター作りに挑戦。浜通りならではの魅力の発見や、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災地のありのままの姿を体感してもらう予定だ。

 内閣府や経産省は、震災と原発事故の被災地は探究心を持って活動する芸術家にとって集中して創作活動に取り組める環境があるとみており、こうした活動を通じて芸術面から復興を後押ししたい考えだ。将来的には演劇や音楽、現代アートにも取り組みの幅を広げる方針。

 政府は6月の骨太方針で東日本大震災からの復興について、映像・芸術などを活用したまちづくりの推進を盛り込んだ。萩生田光一経産相は26日の記者会見で省内に若手職員有志のチームを発足させたことを発表し、「国内外へ発信できる新しいまちづくり、映画づくりの仕組みの実現へ検討を進める」と述べた。

 体験会の参加募る

 映画づくり体験会は8月18~21日に双葉町で開かれる。参加無料。定員21人。映画監督の永田琴さん、市井昌秀さん、吉田康弘さんが講師となり、脚本作りや撮影、編集などを3泊4日の日程で行う。問い合わせは「映画24区中高生夏の映画づくり体験運営事務局」(電話03・6264・3880、平日午前11時~午後4時)へ。