「イノ旅」双葉郡で始まる 関西の高校生、震災関連施設を訪問

 
JヴィレッジでいわきFCの設立の経緯などを学んだ高校生ら

 ANAホールディングス(HD)は27日、高校生が旅先で地域の課題を学ぶ実践型イノベーション教育プログラム「イノ旅」を双葉郡で始めた。関西の高校生19人が震災関連施設などを巡り、本県の復興状況などを学んでいる。東北地方での開催は初めて。

 イノ旅は「旅と学び」を融合し、住民との交流やフィールドワークなどを通じて地域の課題を掘り起こし、若者のアイデアで課題解決の方策を探る教育プログラム。2019年に始まり、全日空の定期就航地を中心に、本格事業化に向けた実証実験を進めている。

 今回は福島空港大阪便のつながりで関西地方の高校生が参加し、初日は、双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館や浪江町の請戸小などを訪れた。本県復興のシンボルの一つである「Jヴィレッジ」では、サッカーJ3いわきFCセールス部の平沢俊輔さんがクラブ設立の経緯や、地域と連携した取り組みを紹介した。参加した鳴尾高(兵庫県)3年の岡脩一さん(18)は被災地を巡って「写真で見るのとはまた違う印象を受けた」と振り返った。

 イノ旅は2泊3日の日程で実施。28日以降は楢葉町でサツマイモの生産を手掛ける「福島しろはとファーム」の工場や、同町のみんなの交流館ならはCANvas(キャンバス)などを巡る。